END OF SORROW レビュー -甲府戦

全ては塩田大明神なんだけれども。ただ、これが一時のスーパーハイテンションだったら、塩田にかかる過剰期待を思えば今後辛い事になるかもなぁだとか感じたり。あまりにも俺たちのハートを
キャッチ!キャッチ!!キャッチ!!!
しすぎてしまった。このままのGK陣だとしたら、2NDキーパーの成長はほんと急務だと思う。
…まじめにレビューを。
さすがに前半は酷すぎた。ボールを奪ってもボーンと蹴ってまた相手ボールになって…の繰り返し。前半のポゼッション率は凄まじい差だったんじゃないかな。東京がせっかくボールを奪っても、パスのコースが皆無だったから、ボン蹴りしかない。途中からはそれを悟ったのか意識的にポン蹴りを行っていたけど。しかしとにかく味方選手がコース作りが全く行われなかったのが酷い。両SBが開いて下がってとか、ボランチがボールホルダーに対して近づいてあげるだとか、そういった「顔を出す」ってことを全くしなかった。繋ぐにしろ放り込むにしろ、せめてDFラインではパスコースに顔を出してやらなければ、ミスしてかっさらわれてピンチにもなりかねない。正直、ここまでもかと絶望もした。
川口が入って、スペースを意識したクリアとそこに流れる川口の意識を合わせてある程度攻撃の体をなしたおかげで、後半は東京が攻め込む場面も何とか生み出した。ノーチャンスな前半に比べればまだ、耐えた先の結果が見えるというもの。このおかげで結果を引き寄せる忍耐は出来たと思う。(だからか、PK後のチンドン騒ぎは理解できなかった。得点直後の失点、という今年の問題をまだ学習してないのか?「集中!」だろ)こういう勝ち方は今年の東京の特徴でもあったし、前節大宮戦と同じくこれもまた、今期の東京を象徴した試合だっただろう。

天皇杯、という先はあるけれど、内容なのか結果なのか、モチベーションを見いだしづらい悲しい最終戦だった。甲府を励ます様な、これぞJ1な戦い方は出来なかった。それでも終わってみれば結果は残り、けどそれでよかったかもしれない。個人的にはそれでも結果として勝てた事で、帰路で友人と建設的なやりとりが出来て、心の整理がついた。負けて、感情的になりながら今年を振り返るのとはワケが違う。他の人もそうだったんじゃないかな。そこに来期以降の未来を見いだして。
2007 J1が終わった。悲しみの多いシーズンだった。これが「悲しみの終わり」だと良いなぁ。
『悲しみの日々よ 孤独よ あぁ サヨナラ』