プレビュー ×ジュビロ磐田戦

「切り替えろ!」「下向くな!」「顔あげろ!」
このフレーズ、最近非常に叫んでいる気がする。普段はバクスタ住人で試合の状況というか全体を見たいかなという立場ですが、要所ではやはり叫んでしまう。非常に叫んでしまう。
しかし、その叫んでいる内容が何とも情けない。なんでスタンドから顔あげろとか言わなきゃイカンのですか。本来こんな事叫びたくないわ。けど思ってしまう、言ってしまう、チームに、サポーターに。
ヤジだ何だとネガティブな言葉が飛び交いやすいバクスタなので、なるべくポジティブなことをスタンドに充満させようとする思いからの行動だろう。良いプレーに率先して拍手してプレーの善し悪しの判別を提案してみたり。何ともお節介。何ともうざったい。けど、これでスタジアムが少しでもポジティブになればという気持ちが非常に強く思うからのお節介であるのでご容赦願いたいところ。
スタンドの熱が冷め切っている。土曜日の味スタの様ったら、涙が出てしまいそうな悲しい光景だった。試合が終わるとやっぱりなとそそくさに片づけ始める無言の観客。拍手もなければブーイングもない。その試合から何の感情も生まれないまま、選手にぶつける感情のないまま冷め切るバックスタンドの情景はゴール裏がどうだというレベルを超えた非常に辛いものだった。何のためにスタジアムに来たんだ、こんな感情をもらうために来たんじゃないのに。

平日ナイターの国立開催。末期的な状況に追い打ちをかけるには十分すぎる状況が出そろった。恐らく、動員的にも情熱的にも結構悲惨な結果が予想される、残念ながら。この結果は今さらどうにもならない部分があるだろう。今までの試合内容だってあまりにも悪すぎたのだから。
しかし、内容は変えられる。選手で。サポーターで。
望みの繋がる結果がナビスコでは出ている。選手の自信に繋がる短期的な結果を目指すという意味でひとまず今はナビスコを完全に捨てないという判断は支持できる。今は試合を選りすぐる立場にはないし目先の結果を追いかけていくしかない状況なのだから。そして結果を出す、そのために選手が意志を見せる、サポーターが熱を発散させる。こういったスタジアム空間の内容を充実させることをこの試合のテーマとする。

こんな時こそ、オレがサポートしようじゃないか。




ネガティブな感情論しか書いてないのが嫌なんで試合展開を考える。
ポジティブ要素は2点。まずは栗澤を土曜日使わなかったこと。こうなりゃクリ出さなかったことをポジティブに考えるしかねぇ。有給取って元気になったクリをガンガンに走らせられる事が今の東京にはこれ以上ない特効薬だろう。東京の良心。MDPのこの日の主役(思えばいいキャラ付けがクリには出来たよなー)。是非今日は数字を取っていただきたい。ジュビロキラーは伊達じゃない。
もう一つが伊野波の出場停止(笑)残念ながらこれが今の東京にはポジティブ要素。上下動の判断・タイミング・単純量、守備時の初速、当たりの強さなどが正直波がありすぎる、特にダメな時の方が多かったと思う。特に上がりのタイミングや判断といったところは去年良いものを見せていただけに何でこうなったのかと考えてしまう出来である。その裏を取られる事が多かっただけにひとまず伊野波を下げる事実が出来たのは幸いだったかもしれない。水曜日だから大活躍してたかもしれないけど(笑)
伊野波が出れないことにはもう一つのメリットがある。一部マスコミで報道された今野CB徳永右SB案だ。これ、非常にハマる気がする。シーズン前には「今野をCBで使わなければいけない状況を作ってはいけない。ボランチに配置してこその今野だ」という意見だったが、その今野自身がこの状況を作ってしまった感があるくらいに最近のボランチ今野には不満だ。攻守に迷いがありすぎる現状ではCBで守備に専念させる方が良いのかもしれない。幸い磐田相手ならば空中戦は他チームに比べれば落としてもいいところだろう(とか言って秀人さんにやられたわけですが)。徳永に関しても本来の理想な定位置に戻すことができる、今まで溜めてた(けど若干漏れてた)攻撃への意欲を磐田にガツンとぶつけてやって欲しい。そして中盤。コンビネーションに不安がある中で明確な役割分担が出来ることはプラスに働くだろう。
期待の選手は梶山。危険なパスミスは相変わらず多いが、土曜日の梶山は梶山らしさを十分出した中で散っただけ評価して良いと思った。ダメな時はあのキープと展開すらやりゃあしないんだから。好調なんじゃないかな。試合は水曜。場所は国立。水曜だったら五輪組は頑張るんじゃないの?そういう意味では平山も。