ラストイニング

ラストイニング 13 (ビッグコミックス)

ラストイニング 13 (ビッグコミックス)

怒濤の如く読み通しました。
正直、「おお振り」が流行る土壌が整っている中で、何でこのマンガの評価が伝え聞かないのだろうと不思議すぎます。そして個人的にはおお振りより断然評価が高いのがこちらです。マンガで時々提供される「実際に本格的にプレーしたからこそ分かるスポーツの神髄の核心」がおお振りでは練習のみに終わっている感がある中で、ラストイニングでは試合のための練習な部分が強く、練習・思想の成果が試合を中心にストーリー内でしっかりと発揮される。もちろん通用しない時もある。その様を見るのが非常に気持ちいい。
それもこれも登場人物それぞれの『思想』がハッキリしていることが好影響を及ぼしている。ある者は「勝たなくては意味がない」と、ある者は「負けて得る者がある」と、ある者は「健全な肉体には健全な精神が宿る」と。それがキャラ立ちに繋がっているし物語を綺麗な輪郭に仕上げている。
野球マンガ好きな人はイッパイいるでしょう。おお振り面白かったんでしょ?だったらその先進まなきゃ。
ラストイニング、非常にイイですよ。