高校サッカー 準決勝 星稜×市立船橋

一転、こちらは技術とパスサッカーの対決といった趣。見てる側としてはやっぱりこっちの方が面白かった。好ゲーム。
市船も星稜も技術レベルが高かった。市船は今年の評判は・・・と言われてたけどそれぞれボールがしっかり持ててねばり強い。当たり負けもしないしさすが名門といった感じ。星稜も10番の本田君だけだと思ってたけどこれがはずれ。みんな一対一で市船DFをチンチンにしてくれる。星稜は東京に似たサイド攻撃を展開してくれて見ててホント気持ちいいものだった。
得点はそれぞれ素晴らしいものだった。一点目は星稜。そこに田宮が!な2戦連続ゴール。こういうラッキーボーイがいるからこそのベスト4、国立なのかもしれない。二点目は市船。15番の一年生小山君。ボールをもらってからワンフェイントで中央へ、左足で巻いてズドン。一連の流れが完璧。ゴールまでの絵が自分でしっかり描けてるんだろうな。ここ以外でも右サイドでガンガンに勝負仕掛けて、一年生とは思えない落ち着きと技術。こいつの名前は絶対忘れちゃいけない。
三点目は途中出場の市船19番白山君。ちっちゃい選手からさらにちっちゃい選手への交代でスタジアムがどよめくが、最初に走った時のあまりの速さにそこでさらにどよめく(笑)。三点目はそんな足の速さの賜物。三対一があっという間に一対一に。冷静に右隅へとゴール。交代した14番森野君と共に2年生。来年はこの「ちっこい速い2トップ」が市船の武器になるのかな。
残り時間もわずか、しかしここからの星稜の攻撃は圧巻。最後の精度には欠けてたかもしれないがどれも紙一重。守備が売りの市船DFが完全に崩されてた。両サイドとも技術が高くてすばらしい。そうして生まれたラストワンプレーでの劇的同点ゴール・・・
PKは狙ってここだ!って蹴っている市船ととりあえず思いっきり蹴っておけな星稜。やり慣れてるかの差がありありと出てたのが残念だった。あの試合を見せられた人からすれば、決勝であの星稜サッカーが見たかった。残念。
最後に星稜10番本田君について。とにかくあの冷静さと身体の使い方が秀逸。背筋がよくて別格な印象。正直もっとボールに絡んで欲しかった気はするが、評判通りのイイ選手でした。J1名古屋入り内定だけど、名古屋だったらまぁ好きでも嫌いでもないしどうでもいいから(笑)本田君に関してはこれからもまったり見届けさせてもらいます。